飲食業勤務から、整骨院の開業へ!独立を目指す男性にも注目の国家資格とは?
「柔道整復師」という名前、ご存知ですか? これは医師などと同様に、開業権を認められた最近注目を集めている国家資格です。技術を身につけたい、独立開業を目指したい、と考えている方にはぜひ知っておいてほしい選択肢でもあります。「柔道整復師」はどうすれば取得できるのか、どんな仕事ができるようになるのか? アムス柔道整復師養成学院で学び、卒業後に国家資格を取得、独立開業を果たした植木皐之さんにお聞きしました。
うえき整骨院院長 植木皐之さん(34歳)
 
うえき整骨院院長 植木皐之さん
柔道整復師。兵庫県尼崎市で「うえき整骨院」を営む。飲食業界でのサラリーマン経験を経て、柔道整復師資格を取得、地域社会への貢献を目標として地元で開業して4年目を迎える。アムス柔道整復師養成学院1期生。
■兵庫県尼崎市西難波町3-24-10 TEL 06-6413-3560
植木皐之さん
高齢化社会がすすみ、体に不安を感じる方も増えていますが、薬に頼るのではなく自然治癒力を高める柔道整復師の仕事に魅力を感じました。お世話になった地元の人にたくさん来院いただけるように、喫茶店風の外観デザインや、室内の装飾やBGMにも気を配っています。
医療国家資格一覧
異業種から「柔道整復師」の資格取得と整骨院開業を目指したきっかけとは?
僕は最初から「柔道整復師」を目指していたわけではなく、大学卒業後、約1年間は飲食関連の会社に幹部候補生として勤めていました。元々独立志向が強かったので、飲食業で独立することを目標にしてサラリーマン生活を送っていたのです。

一方、中学・高校時代は柔道、大学・社会人では実戦空手道と、ずっと武道を続けており、体を痛めたときには「柔道整復師」である整骨院の先生にお世話になっていました。社会人になっても通っていたので、先生と話をしているうちに「柔道整復師」という資格や、整骨院という事業に興味を持ち始めたのが、きっかけですね。

柔道整復師とは、一般的には「整骨院」で働く先生のことで、病院や高齢者施設だけでなく、スポーツの世界でも多くの方が活躍しています。その名の通り「柔道」の伝統と精神を継承し、東洋医学や現代医学の影響をうけて発展してきた手技療法で、薬や手術に頼るのではなく人間が本来もっている自然治癒力を高める治療法です。国が開業権を認めている3つの医療系資格のひとつ(左図)でもあり、医療保険の適用も可能です。体を治してもらった自分自身の経験もあり、努力を重ねていけば、人に喜んでもらえる仕事ができるかもしれない、独立開業して事業家としても成功できるかもしれないと、大きな可能性を感じてこの業界に転身したのです。
整骨院に勤め国家資格を取得できた秘訣とは?
最初は、整骨院に勤務し助手的な仕事をすることから始めました。たくさんの患者さんと接しながら、整骨院の仕事の喜びや厳しさ、運営のノウハウを学びました。ただ、助手のままでは独立もできません。国家資格の取得を目指したい、医学的な知識や技術をしっかりと学びたいと思い始めていた頃、ちょうどアムス柔道整復師養成学院(以下、アムス)で1期生を募集していることを聞き、先生の薦めもあって入学したのです。

学校では、解剖学や病理学といった基礎的な医学知識から、柔道整復師としての技術実習、また保険請求といった整骨院運営の実務まで学びます。午前中は整骨院で働き、午後は学校の授業を受け、夕方また整骨院に戻って働くという生活スタイルを3年間続け、「柔道整復師」資格を取得することができました。

働きながらの通学は大変なこともありますが、独立開業するための技術を身につけたい、と考える人には必要不可欠なプロセスだと思います。学校で学んだ施術法を、臨床の現場で患者さんとのコミュニケーションを取りながらスキルアップしていくことは、整骨院に勤めていないとできないことなのです。おかげで、技術習得のスピードは非常に速くなったと思います。
植木皐之さん
植木皐之さん
私は体格がいいですが、指圧とは違うので力があればできるものではありません。女性の柔道整復師もいますよ。また、柔道経験がなくても、学校で柔道の授業があるから心配不要です。「礼に始まり礼に終わる」柔道は、いろんな意味で学ぶことも多く、在学中の3年間で段位を取る人もいます。
幅広い医学的な知識が必要になりますし、医療従事者なので、決して甘くはない仕事です。その分、「よくなったわ、ありがとう」と患者さんに感謝の言葉をかけていただけると、とても嬉しくなる。本当にやりがいのある仕事だと思います。 植木皐之さん
ジャイロトニックと柔道整復の融合という誰もやっていないスタイルを追求
Studio Body Feel整骨院院長 栗田春菜さん

Studio Body Feel
整骨院院長
栗田春菜さん

人と同じことをしたくはなかったので、注目を浴び始めているジャイロトニックと柔道整復を組み合わせたスタイルで患者さんの全身コーディネートを試みています。 ラグビーの日本代表選手にも好評をいただけるまでになりました。

独立開業を果たして充実の毎日 もっと地元社会に貢献していきたい!
もうひとつ、大切なのは優れた指導者から学ぶこと。勤める整骨院の先生とは師匠と弟子の関係ともいえますし、また学校の指導者レベルも大切なポイントだと思います。アムスは母体が医療法人なので、医学部の教授や現役ドクターから医学知識を指導してもらう機会に恵まれました。またアムスには卒業後も学ぶことができる「アムス校友会」があり、毎週のように日曜日を利用した様々なセミナーや講習会が開かれています。僕も頻繁に参加していますが、技術を磨き新しい知識を得ることで、いまでも成長を続けていると思っています。

我々柔道整復師はマッサージ師ではなく施術家。個人個人がそれぞれのスタイルをつくることができる、やりがいのある仕事でもあります。例えばアムスの後輩でもある女性柔道整復師・栗田さんの場合はジャイロトニックを取り入れた施術を行っていますし、僕の場合は「根本的な体のゆがみを整える」ことをコンセプトに据えています。

人の体を触る、治していく仕事なので、簡単に考えてしまうことは間違いです。僕は「慰安を与える」だけじゃなく「治す」ことが大事だと思っています。この想いを大事にしつつ、自分のスタイルを磨き上げていくことで、多くの患者さんに笑顔を与え、地元の社会に貢献していきたいと思っています。